心因性の腰痛

心因性の腰痛について

ストレスなど、心因性が原因で腰痛を発症するケースが近年増えているといわれています。

とくに多いといわれるのが自律神経の不調。ストレスが蓄積すると自律神経のバランスが乱れてしまいます。 その結果、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、血行が悪くなって腰痛をもたらしてしまうのです。 またリラックスができなくなることで筋肉の緊張状態が続いてしまうことも腰の痛みの原因となります。

心因性の腰痛

そのほか神経症やヒステリーなどを抱えている場合にも腰痛が起こりやすくなります。

このような心因性の腰痛の場合、症状が慢性化しやすいうえ、治療が困難という大きな問題が立ちはだかります。 まず原因となっているストレスや神経症、ヒステリーを改善・解消しないことには腰痛を治すことは難しいからです。 また、検査をしても異常が見当たらないことが多く、そもそも原因の特定が困難という問題点もあります。 精神科などに通うという選択肢も難しいため、対処が遅れてしまうという面もあります。

現代社会はストレス社会とも言われています。最近では若い世代、とくに女性の間で心因性の腰痛を抱えるケースが増えていると言われています。 予防・改善にはストレスの解消が欠かせません。没頭できる趣味を見つけること、1日の終わりにリラックスタイムを設けることなど、 ストレス対策が心因性の腰痛対策には欠かせません。ストレスで腰痛になり、 体調不調に陥ってますます落ち込んでしまう…そんな悪循環に陥らないためにも、日常生活のメンタルケアが重要になってくるでしょう。

心因性の腰の痛み

腰の痛みの発生

腰が痛い原因は、外傷や骨の異常、病気のせいだけではありません。病院で検査をしてもらっても、腰痛を引き起こすような原因が見当たらない場合があります。対人関係や家庭内の環境等、さまざまな問題が隠れている場合があります。
では、どうすればよいのでしょうか?

心因性腰痛の対処法

まずは腰の痛みをとることです。病院で鎮痛剤を処方してもらったり、安静にすると少しはよくなるでしょう。
そして、悩みがある場合は心理的療法やカウンセリングを受けましょう。心因性腰痛になりやすい人は、ストレスを上手に発散できないという傾向があります。生活環境を変えてみたり、しっかりストレス解消ができるように努力するのも大事な対処です。
また、家族や周囲の人に理解してもらうのも必要です。自分の痛みを理解してもらえないという孤独感や不安感を抱えるとさらに痛みを悪化させる場合があります。周囲の人は、理解していることをきちんと伝え、態度で示すとよいでしょう。